<吉塚御堂(よしづかみどう)>黄金の「お釈迦様」をお迎えしました。
外国人が手を合わせる場所を「商店街が創設する」という全国初の取り組みです。
きっかけは「外国人との対話」から
吉塚地区に居住する外国人のうち、大多数を占めるのがアジア各国の若者たちです。彼らの中には、敬虔な仏教徒が多く、私たち日本人が考える以上に「仏教」を心の支えとしている若者が多くいます。
そんな彼らは意外にも『日本では私たちが手を合わせる場所が少ない』と言います。日本には多くの仏教寺院がありますが、それはあくまでも日本様式の仏様であり、日本の寺院で手を合わせることに少し違和感を感じてしまうと言うのです。「できることなら、幼い頃から慣れ親しんだ(アジア様式の)お釈迦様に手を合わせたい—」
吉塚市場では、彼らとの何気ない会話から、アジアよりお釈迦様をお迎えし、「彼らの心の支えとなる場所づくりを目指す」、そんな壮大なプロジェクトが生まれました。
ミャンマーからお釈迦様をお迎えする
福岡市の姉妹都市であるヤンゴン市(ミャンマー)からお迎えしました。昨年2019年11月、現地の職人たちによって端正を込めて作られたお釈迦様は、日本まで、船に乗ってこられました。全長は約2m。その姿は黄金に輝いています。
【お釈迦様のこと】
お釈迦様はインドで誕生した仏教の開祖です。29歳でご出家され、35歳で悟りを開かれた後、80歳の生涯を閉じられるまで、多くの人々に教えを説き続けられました。ちなみにお釈迦様の誕生日は旧歴4月8日とされ、現代日本ではその前後に誕生を祝う法会が各地のお寺で行われています。
2021年3月13日「吉塚御堂(よしづかみどう)」にて開眼法要。
吉塚市場に、お釈迦様をご安置する「吉塚御堂(よしづかみどう)」を建立し、開眼法要を行いました。
法要前には吉塚・西林寺から吉塚御堂までを練り歩く「開眼行列」が行われました。
浄土真宗の僧侶が奏でる雅楽を先導に、ミャンマー人僧侶や民族衣装を着たアジア各国の留学生たち70人とともに市場を練り歩きました。
法要は西林寺住職がつとめ、ミャンマー人僧侶、福岡市仏教会会長、浄土真宗僧侶とともに読経。参列者の皆さんと共に黄金に輝くお釈迦さまに手を合わせました。
これから吉塚市場のお釈迦様は、外国人居住者だけでなく地域の方すべての「心のふるさと」になっていくことと思います。
『吉塚御堂』ご寄付のお願い
この度、吉塚リトルアジアプロジェクトの一貫として、外国人が手を合わせる場所を「商店街が創設する」という、全国初の取り組みを実施しています。
皆様からお預かりしたご寄付は、
① 吉塚御堂の建立費
② 吉塚御堂及びお釈迦様の維持費
③ 今後外国人を「食」をサポートする「外国人食堂」などの開催事業費として使わせていただきます。
ご寄付は、吉塚御堂内の受付窓口か、吉塚市場内アジアンプラザ(TEL: 092-409-3209)にて受け付けております。
あたたかなご支援をよろしくお願いいたします。
アクセス
吉塚市場事務局 電話番号:092-409-3209